写真の作法
一般に写真と言うとすぐに撮影ばかりに眼を奪われがちだ。
実際にポートフォリオ造ったことのある人なら理解できる思うが、「テーマ造り」「コンセプト造り」「ステートメント造り」「作品セレクト」「用紙選定及びプリント」に費やす時間がほとんどであことに気付く。
撮影は全工程の10~20%程度となるのだが、周りを見ると撮影技術を取得することに重きを置き過ぎているような気がする。
これはカメラメーカーが主催する教室の弊害のような気がしてならないのだ。
もちろん、写真は自由気ままに好きなものを撮るのが一番楽しい。
だから、「目的を持ってシャッターを押す日」と「自由気ままにシャッターを押す日」を使い分けている。
写真は、基本的に楽しいから始めたはずなのに、時として嫌な想いをすることもある。
そんな時でも結局は、写真を撮ることで気分転換する自分がいたりするから笑うしかないのだがー(^^ゞ
もう一つ、最近、気になるのが写真展のこと。
自分の作品造り以外の時間は、時間がとれる限り有名・無名に係らず誰かの写真展を拝見する機会が多い。
年に何回かは自分でも作品を展示する機会がある。
昨年は、二回の個展開催を含めて計八回の写真展に参加した。
今年は個展の予定はないものの、グループ展三回終了、今後二カ所の写真展に参加予定がある。
気が付くと、名のある先生方に自分の作品を見て頂ける関係も築けたように思う。
これは、自分がたくさんの写真展に顔を出した結果なのだと思う。
つまり写真の世界では“Give and Take”が大きな比重を占めているような気がする。
だから何回、招待してもなかなか来てくれない人がいたとしたら、
その人から招待されても行く道理はないのかもしない。